KC−メイト会員 各位 1999年1月31日
喜連川ファミリ−・キャンプ場を変わらずご支援いただき有り難く御礼申し上げます。
キャンプをとりまく状況も ここ2〜3年で 大きく変わってきており、キャンプ場開設満5年にあたり、KC−メイト会員制のあり方を再検討する必要があるのではないかと考えております。
皆様の率直なご意見を賜れば幸甚と存じます。
KC-メイト会員制の見直しについて
【会員制の趣旨】
当キャンプ場の基本理念は 「心やすらぐ 自然豊かな質の高いキャンプ場」であり、
「質の高いキャンプ場は来場キャンパ−によって実現される(良いキャンプ場は良いキャンパ−によって作られる)」との認識のもとに協力者を求めたのが、KC−メイトの趣旨であります。
同じ認識のもとに、キャンプ場運営も 別紙「利用規則」の通り、団体・グル−プの利用を断り、
ファミリ−及びカップルに限るとともに、かなり厳しい基準を設けて行っております。
会員が一定の線に達すれば、将来 最終的には会員のみのキャンプ場としたいものと考えていますが、現状では 経営的に不可能であり、また何時頃可能となるか見通しも立っていません。
【会員の特典】
開設当時は キャンプ人口に対しキャンプ場の数も少なくハイ・シ−ズンには予約も容易でなかったこともあり、会員を優先するため会員の予約は随時できることとし、会員以外の予約は利用日の前月の10日以降としています。
また、料金の会員割引は当初から行わないこととしています。(割引による集客は質の低下につながり易いと考えています。)
会報の発行・イベントのご案内をお約束していますが、現状 不十分であり、この点については別項で述べます。
【現状認識】
その後、キャンプ場は各地に多数開設され、また 長期にわたる不況の影響から1996年をピ−クにキャンプ人口も減少に転じたため、全般的にキャンプ場の予約は容易になっておりますので、優先予約はそれほど特典とは言えなくなっていると思われます。
【会員の利用状況】
98年は全来場宿泊数の内、 会員の宿泊数は18%、一年間の来場回数は平均1.6回、1回の平均宿泊日数1.93日となっており、かなり低下しております。
理由は@多忙な仕事、A受験準備・部活動など子供さんのスケジュ−ルが合わない、B老齢のご家族の面倒をみなければならなくなった
等々のようです。
また、来場時期は連休または夏休みに集中していますが、2泊以上が可能なのはこの時期に限られ、この時期でなければ休暇がとれない方もあり、やむを得ないと思います。
しかし、キャンプ場は季節によって表情が変化しますので春・夏・秋と少なくとも3度は来場していただきたいと思っています。 それぞれ季節の楽しみ方もあり、会員どうし顔見知りとなって安心と同時に出会いの楽しみも増えると思います。
【会員数の動向】
会員数は発足時 予想を大幅に上回る加入があり、その後2〜3年はかなり出入りがありました。97年より減少傾向ですが、最近でもリピ−タ−で趣旨を理解いただいた上での加入が少数ながらあります。
例年 5月の連休が近づくと加入申込がありますが、会員の趣旨よりも5月の連休、お盆休みの予約のためだけに会員となった方もあるようで、そのような方は自然に脱退されたようですが、それはそれで仕方がないと考えております。
【キャンプ動向についての認識】
景気後退を機にブ−ムは沈静化し、不況の心理的影響・多忙・少ない休暇(とりにくい雰囲気)などもあってここ2年程実際活動は低下していますが、キャンプをファミリ−・レジャ−として定着させ今後も続けていく人に加えて、新たにキャンプをやりたいという人も根強くあり、これからが本当にファミリ−・キャンプが日本に根付く時期であると思っています。
ただ、従来のようにキャンプだけに熱中するキャンプ・フリ−クではなく、スキ−・国内海外旅行・マリンスポ−ツ・ガ−デニングなどマルチ・レジャ−の一選択肢としてキャンプをやる人々が増加してきている傾向は今後
益々 強くなっていくと思われます。
【キャンプ場運営方針】
したがって、キャンプ場もこの傾向を踏まえた上で、競合する他のレジャ−に打ち勝つ魅力を備えていく必要があると考えています。
「キャンプの楽しさはキャンパ−自身が自分で見出すものだ」、「自然の中にいて自然が見えない人が多すぎる」とやや突っぱねた姿勢でやってきた面がありますが、「見えない人にも見えるように」
もう少し「楽しさに留意した運営」を心がけるべきではないかと考えています。
しかし、当キャンプ場の基本理念「心やすらぐ 自然豊かな質の高いキャンプ場」を堅持し、
集客のための安易な妥協は今後も行わない所存です。
@キャンプ場デイレクトリ−の作成 極力来場者と気軽に接し対話を持つことにもっと力を入れたいと思っていますが、多忙な時には思うにまかせぬことが多いので、現在の入場証に代えて、当キャンプ場のあり方、ル−ルなどに加えて、周辺案内・季節の変化・キャンプの楽しみ方などの情報を記載したキャンプ場デイレクトリ−(案内書)を作成し読んで貰うことにしたいと思っています。
Aホ−ムペ−ジの開設 現在準備中で 早く UP-TO−DATEな情報を発信したいと思っています。 E-MAILは既に使用可能でありますので、キャンプ場に来られない場合でも双方向のコミュニケ−ションが出来ますから、キャンプを語る場にしたいと考えています。
Bキャビン建築 キャンプへの入口として、悪天候・厳寒期のキャンプのために、或いは三世代キ ャンプのために、林間サイト北側の狭いサイトを潰してキャビンを建設することを計画しています。
出来れば今年中に6棟建設します。 元々 ログキャビンを計画していなのですが、余りにも安直な問合わせが多かったので目指した雰囲気が壊される惧れがあるとの判断で中断していましたが、もう大丈夫との判断から
木造のキャビンを手作りで建築します。
Cイベント 集客のための鳴り物入りの仰々しいイベントはやりたくありません。
今年も小犬を生ませる予定です。キャビン作りには一部の工程に参加していただけるように計画してます。 3月末または4月初めに野鳥の巣箱を作って取り付けることも計画したいと思っています。
D利用規則 別紙の利用規則を今後とも堅持して快適さを維持します。
E新規会員募集 来場回数3回以上の来場者を対象として新規会員募集を行う。
【会員制の運営について】
優先予約以外に会員であることが本当に良かったと思える魅力ある運営を行う必要があります。
今まではオ−ナ−の独断で一方的な運営でしたが、企画力・運営力について独りでは限界があり、今後は色々なアイデア・才能・技能をお持ちの会員の積極的な参加を得て、もっと連帯感が感じられる魅力ある運営にもっていきたいと考えております。
@会員であることの明示
まず、自分達のキャンプ場として良いキャンプ場にしていこうとする喜連川ファミリ−・キャンプ場のサポ−タ−であることに誇りを感じられるようにしたいと思います。
今までは一般来場者も会員も区別がつかないので、ステッカ−・テントに表示する会員証など何らかの手段で会員であることが明示できるようにし、初心者・初来場者など不慣れなキャンパ−へのアドバイス・助力などができるようにしたいと考えております。
A会報
季報を発行し、キャンプ場企画・行事の案内を行うことになっていますが、今まで能力不足から年に一度と葉書での案内程度となっており、申し訳なく思っております。
今後は @3月1日、7月1日、10月1日、12月1日の年4回 日を決めて発行する
A今までは こちらからの一方向通信でしたが、キャンプに来られなくても参加できる
コミュニケ−ションの場として投稿をいただき双方向性をもったペ−ジを作っていく
BB-4版 二つ折り表裏(B-5版 4ペ−ジ)を基本として、概略 以下の構成とする
1. 表紙 季節の変化・近況など
2. p2 会員のペ−ジ(投稿・レポ−ト)
3. p3 会員のペ−ジ(投稿・レポ−ト)
4. p4 近隣案内(新しく出来た見所など)
* 内容が沢山あれば 適宜 増ペ−ジとする
と考えていますが、構成・内容などについてご意見・ご要望をぜひお知らせいただくようお願いします。
Bホ−ムペ−ジの会員コ−ナ−
ホ−ムペ−ジに会員のみがアクセス出来るコ−ナ−を作り、キャンプ談義・旅行記・自分の企画イベントへのお誘い等など コンピュ−タ−・キャンプ・サロンのようなものを作りたいと考えています。
会員にはコンピュ−タ−の専門家もいらっしゃいますので是非アドバイス・サポ−トをお願いしたいと思います。
C会員の企画によるイベント
キャンプ場建設のため伐採した木を使って図書室のログハウスを作ったのを手始めに、次男の住居のキャビンを作り、昨年から自分達の住居の建築をすべて手作りでやっており、今年は宿泊用キャビンも仕掛かりますので、希望の方に一部の工程に参加していただけるようにしたいと考えています。
春先の小鳥の巣箱作り・畑の野菜作りなど 私が企画・実行できるイベントはもっと脳みそを搾って提案したいと思いますが、会員の皆さんも色々な趣味・才能・技能をお持ちの方が多数いらっしゃると思いますので、
夜の星座観測・野道の草花観察・バ−ドウオッチング・サイクリング・カヌ−など…・ご提案いただき実行していきたいと思いますので、よろしくお願いします。
キャンプ場あげての鳴り物入りのイベントではなく、「この指とまれ」式のミニ・イベントで 参加・不参加は自由という形でやっていきたいと思っています。
以上 長々と書き連ねましたが、率直なご意見をお待ちしています。 よろしくお願いします。
郵送:〒329−1403 栃木県塩谷郡喜連川町 1432−1
FAX: 028−685−3661
E-MAIL:togano@mvc.biglobe.ne.jp
喜連川ファミリ−・キャンプ場
オ−ナ− 栂野 東房・博子
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